瓦礫の下の小説

【開運メッセージ】日に日に生きることが信心である。

瓦礫の下の小説

毎年、阪神淡路大震災の日が来るたびに思い出してはいましたが、プライベートなことでもあるので、ブログにはなかなか書けないことがありました。

以下は、今回フェイスブックに掲載した内容です。

当時、関学に通っていた高校時代の同級生Fの実家(広島)に電話した。

「おお、よかった。生きてたか。安心したわ。」すると、

Fは「俺は大丈夫やった。ただ、重松があかんかったわ・・・。連絡してくれてありがとう。」と明るくたんたんと話してはいたが、彼の声からもどこか無念さを感じていた。

あれから17年。

二十歳で逝った重松の話題をすることなくここまで年月が過ぎた。

彼も関学に通い、司馬遼太郎に憧れ、小説家を目指そうと夢を描いていた。

1月17日、下宿していたアパートが地震で全壊。

死後、ゼミの教授と友人たちが遺品を整理しに行った時に見つけたのが、瓦礫の下で埃まみれになっていた原稿用紙。

そこには彼の小説や詩が書きためられていた。

それを教授が編集し、学内に出したところ、マスコミでも話題になった。

ついに彼の作品は、野坂昭如氏の序文の下、『瓦礫の下の小説』として、集英社から単行本として発売される流れとなった。

思わぬ形だったろうが、彼は夢であった小説家として死ねた。

だが、今も生きていたら、いろいろと書いてただろうと思うと残念でならない。

今度、関西に転勤になったFと久しぶりに会う予定。

それも高校時代の同級生がオーナーの店で。

人の寿命の長短はわからないが、重松を偲び、昔話をしつつ、人生の後半戦に備えてエネルギーを蓄えたいと思う。

六千人を越える御霊様の助かりを祈るとともに、残された者のひとりとして、力強く、日々生きて行きたいと思っています。

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