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お知らせ
神の気配 と おかげの証
2005-06-03
山折哲雄さん(国際日本文化研究センター所長)のコメント
私の住む京都は、路地裏に小さな祠があり、水や花が添えられています。また、モダンな喫茶店も多く、いわば伝統と革新を両立している。一方、仕事で行く東京はそういう礼拝の対象の多様性が希薄で、人の精神性が感じられない。この対照性が現代の象徴に思えて気になっています。
京都の寺院に来る方も本堂のご本尊より、庭の彼方に仏や神の気配を感じるようにみえ、庭の観賞を楽しんでいる。これは、何なのか。日本には自然と一体化した信仰、精神性がありますが、 目に見えない気配を感じる共感の構造、感じる宗教の時代になったのか、再点検してみる必要性を感じています。
~ 平成17年5月31日 『産経新聞』 ~
私は、日々の神殿奉仕の中で、現代は理屈ではなく、感性で神を求める時代であり、無意識に天地の神さまの気配を感じたいという欲求が、日本人にだんだんと現れてきていると感じています。
しかし、それは現代人の魂の癒しにつながるのでしょうが、それだけでも、まだ足りない世界にいる人々がいます。それは、今々難儀で苦しみ、ギリギリのところに立っている人々です。
彼らは、 神の気配以上に、ダイレクトに救われる実感が欲しいのです。
願いの宮は、その足りないところを現代に具現していく宮であり、時代を先取している宮といえるでしょう(^_^)v