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interview
インタビュー

願いの宮は岐路に立つ人、起死回生を賭ける人を応援します。
各界でご活躍されるトップランナーから日本一縁起のいい宮司こと、
桃山宮司が開運の秘訣についておうかがいします。

特別対談

伝えゆくもの、百年のその先へ。

ご鎮座百年を祝い、桂米團治師匠が願いの宮にご来訪されました。
上方落語の雄が語る、伝統の継承と次代への展望を桃山宮司がうかがいます。

落語家・米朝事務所代表取締役社長
桂 米團治

願いの宮7代目宮司
桃山 きよ志

伝えゆくもの、百年のその先へ。 桂米團治師匠

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日本人には
あまねく神を感じ取る感性がある。

米團治現在、スピリチュアルという言葉が流行して、目に見えない世界について当たり前のように語り合える時代になりました。これはありがたいと思うんですが、桃山さんは、そういったものは子供の頃から持ち合わせておられたんですか? 見えないものを感じたり、見たり。

桃山うーん。神様がこういう風におっしゃりたいのだろうな、というのは感じることはできます。

米團治5年間の修行の中で、そういった感覚は研ぎ澄まされたのでしょうか?

桃山それは…こういう言い方が適当かどうかはわからないのですが、結界の中で神様と四六時中いるものですから、やはりそうした感覚は常にありましたね。

米團治神様って、お伊勢さんのような神様と金光教の神様って、あまり区別しないでおられるような気がするのですが。神様は大きくひとつですよね?

桃山僕もそう思います。日本語と英語で、人称代名詞を指す言葉がありますよね。英語なら私のことをI,あなたのことをYOUとか。日本の場合は、私という言い回しがいくつもある。人に合せて言い方、呼び方が無数にある。

米團治日本人って、無意識のうちに汎宗教的に生きている感じがするんです。あまねく宗教精神を持っていて、だからクリスマスを祝い、讃美歌を唄い、神社参拝をし、死んだらお寺さんのお世話になる。お寺の教えなら輪廻転生、神社なら親霊(おやみたま)から分霊(わけみたま)で活かしてもらって、死んだら親霊に戻るみたいな。イエス・キリストも死んだら天に戻る。これ表現が違うだけでなんとなく感覚は同じ気がする。宗教観の違いで戦争になる世の中です。こういう気持ちを持つ人が増えてきたら、国際平和につながるんでしょうな。

桃山そうですね。日本の場合は、宗教においてさまざまな選択肢があるように思います。これもあるし、それもある。一神教の場合は、選択の余地すらないんじゃないかな。生まれたときから、目の前にそれしかない。前提となる宗教的な土壌が違うように思います。僕は我が国のように宗教に選択肢があるほうが、懐が広く健全な気がします。

【第1回】芸道と神道。

【第2回】へつづきます

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